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なぜ途上国感染症に4000億円援助?年金や児童虐待、保育士不足はどうなる?

2019年6月21日、「途上国の子ども130万人の感染症対策に40億ドル」を援助すると安倍政権が発表したと、NHKニュースが伝えました。

ネットでは「日本のためにお金を使うべき」「年金少子化対策虐待問題など今お金をつぎ込むべきことは自国にある」

という批判や不満の声が多く上がっています。私も、びっくりしてしまいました。

このニュースについて、いろいろ調べてみました。

 

途上国の感染症対策40億ドルとは?

まず、NHKニュースの内容は以下のとおりです。

世界の貧困や格差の解消などを目的に国連が定めた「SDGs」=「持続可能な開発目標」の達成に向け、政府はことしの行動計画を改定し、新たに途上国の130万人の子どもの感染症対策などに40億ドルを拠出することを盛り込みました。

途上国の支援として新たに、結核などの感染症対策として、130万人の子どもを対象に予防接種を行うほか、医療支援を実施するため、国際機関などを通じて40億ドルを拠出するとしています。

また堤防の整備など防災対策を進めるため44億ドル、ITなどを活用した質の高い教育を900万人に提供するため、1.5億ドルの支援を行うとしています。

安倍総理大臣

「SDGsの主要課題にG20大阪サミットの議長国としてイニシアチブを示していくことが重要だ。防災先進国として世界の強じん化に貢献し、感染症の脅威から命を救い、子どもたちが質の高い教育を受けられるよう支援を行っていく」
と述べました。

ニュース内容を読んで、「イニシアチブ示していくことが重要だ」というところにクエスチョンマークがついた人が多いと思います。

 
国民
G20の議長国としてイニシアチブ(=率先する、主導権をとる)を示すために40億ドル?主導権を握って他国にアピールするための40億ドルなの?
とっても納得がいかない税金の使い方ですよね。開いた口が塞がらないってこういうことを言うのかなと思いました。
しかし、きっと老後2000万問題などでこれ以上国民の批判感情を煽りたくないはずの安倍政権。
国民が納得できるような理由があるのでは?
と思ったので、この「感染症対策」について少し調べてみました。

感染症対策の援助はどの国もしているの?

先進各国が、感染症対策の援助を途上国にしていることを知らない人もいるかと思いますが、これは国際的な会議でも度々協議され「国際的に対策をしていきましょう」となっている項目のひとつです。

厚生労働省「国際的に脅威となる感染症対策の強化に関する基本方針」にこのような文言がありました。

これまでのG7/8サミットにおいても、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の設立や国際保健に関する洞爺湖行動指針を発表するなど我が国は保健分野に関する議論及び取組を積極的に主導してきた。こうしたことから、平成28年のG7伊勢志摩サミットやG7神戸保健大臣会合などにおいて、我が国が以上のような動向を踏まえた対応を行い、その役割をさらに発揮していくことが期待されている。

今回安倍総理が発言した「G20」という文言こそないものの、感染症対策に関して「日本が主導権を握って」というのは以前から重点が置かれていたのです。

なぜ先進国が途上国にお金を援助しなくてはいけないかというと、「他国からの流入で自国でも感染症が広まる恐れがある」からです。世界で感染症が減るのは、「自国を守る」ことにもつながるのですね。

ですので、多かれ少なかれ、先進国は途上国に金銭的援助をしています。

トランプ政権に踊らせれる安倍政権

「そうなのか、先進国は途上国に金銭的援助をするのが役割でもあるんだな」と少し納得したのですが、この記述を読んでその納得は消え去りました。

独立行政法人国際協力機構のある記事の一部です⬇

主要援助国のODAがトランプ予算にあるように紛争地の緊急支援・復興、さらに感染症対策などに使われる傾向が強まることだ。対症療法的援助とも呼べる事業が世界の援助の主流になると、地味だが持続的な開発には欠かせないBHN(基礎生活分野)への援助が疎かになる恐れがある。それは、世界を予算不足以上に深刻な事態に追い込むだろう。

ODA・・・政府開発援助(せいふかいはつえんじょ、英語: Official Development Assistance, ODA)とは、発展途上国の経済発展や福祉の向上のために先進工業国の政府及び政府機関が発展途上国に対して行う援助や出資のことである。

つまり、「トランプ政権によって、ODAを感染症対策に使う傾向が主要援助国で主流になる」ということです。(ここではそれによってBHNの援助が疎かになることを危惧した内容になっていますが)

この記述をみて、「なんだ、結局は安倍総理は、トランプ政権の思惑通りに予算を使っているんだな」と思ってしまいました。

トランプ政権は、対外援助にさくお金を大幅にカットしたことで有名ですが、その尻拭いを日本がしているようなもんですよね。

トランプ政権に対しては常にイエスマン。それはF35戦闘機に1兆2千億円つぎこむことをとってみても言えますよね。

感染症対策について安倍総理は「感染症の脅威から命を救い、子どもたちが質の高い教育を受けられるよう支援を行っていく」と言っていましたが、薄っぺらい言葉に聞こえてしまいます。

 

途上国は「自助努力」を

2019年2月、産経新聞のニュースでこんな記事を見つけました。

国際情勢分析】「自立」してほしいアジアの結核対策 カギは日本の成功例

内容を要約すると、

  • 途上国でも経済成長しているところは、援助「される側」から「する側」にまわってほしい
  • 日本で結核を克服したのは経済発展していた時代だった。発展しているところは自ら克服に向けて取り組みを強化して欲しい。
  • 日本では経済面だけでなく、公的負担制度や市町村の予防接種の徹底などをした。
 
今回安倍政権が、どの国に対して援助するのかニュースで発表されていないのでわかりませんが、昔から「いつまで中国を援助しているのか」という声があるように、
イニシアチブを示すためだけに援助している可能性もあるのかな
なんて思ってしまいました。
可能性でしかないですが、130万人の子どもの範囲によっては「その使い方は正しいの?」って思ってしまいますね。

国民の意見、反応、批判

この「途上国に40億ドル」というニュースについて、国民はどのように思ったのか、捉えたのかをまとめてみました。

 

賛成の方もごく一部いらっしゃいました。

たしかに、先進国は自らが途上国だった時代に他の国から助けてもらったように、助ける必要はありますよね。

でもなんだか納得いかない。結局は自分たちのことばかり考えている私は、優しさが足りないのでしょうか・・・・・

まとめ

今回は、「途上国の子供130万人の感染症対策に40億ドルの援助」というニュースについてまとめてみました。

次々と問題が勃発している安倍政権、結局はトランプ大統領へのごますり、トランプ大統領の顔色を伺っての援助なのかなと思いました。

日本は、先進国としての役割を果たす必要があるのはもちろんですが、国内の問題についての説明や対応もしっかりした上で国際的な役割を果たしてほしいなと思います。

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