2019年5月18日、NGT48の山口真帆さんが、同時に卒業する菅原りこさん、長谷川玲奈さんとともに卒業公演を行いました。
その中で、この日のために秋元康氏によって書き下ろされた『太陽は何度でも』を歌いました。黒い羊は、ただただ切なくて涙が出たけれど、この太陽は何度でもは、ちょっと希望がみえるような「がんばれ!」って応援したくなるような、そんな歌でした。
その歌詞の内容や意味、込められた思いについて私なりに考えてみました。
『太陽は何度でも』
風はざわざわと木々の葉を揺らしては通り過ぎる
そっと瞳(め)を閉じて木漏れ日が降り注ぐ音を聞いた
今も大好きなこの街を今夜出ようと決心した
それは悲しいサヨナラではなくて
新しい自分が求めた未来へ
いつかみんなと思い出せる日が来るわ
太陽は何度でも昇ってくれるくれるはず
夢は自分から伸ばした手下ろさなきゃ消えないんだ
今だから違う空で輝いているあの星を諦めない
ずっとそばにいて欲しいけど一人を選び強くなりたい
もしも涙が溢れてしまったら最後だけで甘えているってわかってね
いつか私を思い出してくれるなら
星空に頑張れと声かけてほしい
道を歩いたこの足跡 時が流れ消え去っても
私たちこの場所にいたことは そう ここにいる誰もが覚えている
それは悲しいサヨナラではなくて
新しい自分が求めた未来へ
いつかみんなと思い出せる日が来るわ
太陽は何度でも昇ってくれるはず
希望とは明日のこと
星が消える頃 もう誰も周りからいなくなった
やがて東から沈むでしょう
太陽はどんな時もみんなの味方だから
歌詞の意味、込められた思い(推測)
この3人の卒業公演のためだけに書き下ろされた曲です。
今まであまり発言してこなかった(できなった?)秋元康さんの思いがすべてここに込められていると思って良いのだと思います。
今も大好きなこの街を今夜出ようと決心した
ここの部分でまず、この3人が「新潟を出たくて出るわけじゃない」こと、つまり「NGT48を辞めたくて辞めるわけじゃない」ことを意味しているのではないかと思われます。
それは悲しいサヨナラではなくて新しい自分が求めた未来へ
出たくて出るわけじゃない、けど、「それも自分たちで決めたこと」と3人に前向きな気持ちがあることを示すような歌詞です。
いつかみんなと思い出せる日が来るわ
ここはちょっと、まだそういう気持ちになれない感じがしましたが、でも一度は一緒に同じ目標や夢をみた仲間です。黒幕が誰だかわかりませんが、黒幕ではない村雲颯香さんなどのメンバー、どうふるまっていいかわからなかったメンバーたちもこの「みんな」にふくまれているような気もします。もしくはそうでなければ、ただ純粋に、ちゃんと山口真帆さんを支えてくれた人たちを指していることになると思います。
夢は自分から伸ばした手下ろさなきゃ消えないんだ
山口真帆さんら3人に向けた強いメッセージですね。「がんばれ、諦めるな」と。
ずっとそばにいて欲しいけど一人を選び強くなりたい
これは山口真帆さんだけを指しているのかなとも思いましたが、そうじゃなくて3人が別々の道を選んだことを指しているのかなと思います。山口真帆さんだけは卒業後のことを語りませんでしたが、他の2人はそれぞれすすみたい道が決まっているようですしね。(以下に詳細あります)
いつか私を思い出してくれるなら星空に頑張れと声かけてほしい
切ない。切ないです。遠くで頑張ってるときに、もし私を思い出してくれたならその場所から囁かに応援してねってことですよね。やっぱり遠くで頑張る前提の歌です。
3人の今までのあいさつとリンクする歌詞
卒業が決まってから、握手会などのイベントに出席した際、3人がそれぞれ卒業に対しての思いなどを語っています。
特に菅原りこさんの握手会での挨拶がこの歌詞とぴったりとマッチしています。
この卒業は、次の夢への第一歩として、スタート地点だと思って、これからも頑張っていきたいです。こんなにも温かいファンの方々から約3年間こうして応援していただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
このような形で卒業をする以上はちゃんと自分の夢に向かって少しずつでも一歩ずつでも前に進んで必ず夢を叶えられるように頑張っていきたいと思いますし、私の夢はソロコンサートなんですが、夢にもまだまだ程遠くて、スタート地点に立ったばかりなので、これから発声練習などから始めて、絶対にみなさんと一緒に叶えたいなと思っています。
ですので、みなさんの心の隅にでもその夢を置いていただけたら嬉しいです。いつになるかは分かりませんが諦めずに頑張ります。今度はみんなで嬉し涙を流したいです。
悲しい卒業になってしまったけれど、ここから明るく前向きに頑張る、みんなでいつか笑おう!という思いが、歌詞の内容とぴったりだと思います。
ま菅原りこさんは卒業公演中のコメントで
とも言っていますので、「新潟を離れたいわけじゃない」気持ちがあることがわかります。
また、山口真帆さんは卒業公演中のコメントで、
と話していました。遠くに離れても心でつながっていたい、離れていても3人で一緒に夢に向かって歩いていくんだという思いが感じられます。
最後に長谷川玲奈さんですが、
・・・(略)・・・毎日頑張った日々が本当に私にとっての宝物です。それでも絶対に諦めないと誓い、みなさんと強い想いで総選挙に挑んで77位という素晴らしい順位で無事ランクインすることができました。そして、会場に来てくださったファンのみなさんに駆け寄ってトロフィーを掲げ、みんなで泣きながら喜んだ時の光景を今も覚えています。
と、諦めなければ叶うことを強く語っていました。歌詞の「夢は自分から伸ばした手下ろさなきゃ消えないんだ」という部分を表しているかのようですね。
3人の門出を前向きにお祝いする曲
全体を通して感じたのは、今までのマイナスな部分にはあまりスポットを当てず、
「とにかく前に進もう、前向きにいこう、諦めなければいつか幸せになれる、良いことがある」
というニュアンス、雰囲気が強く出している曲だなということです。
山口真帆さんの卒業は、運営側のひどすぎる対応によって多くの人が強い怒り・憤りをもったまま迎えられました。
ですので、卒業公演が終わったあとの反応としても「許せない」「残ったメンバーも応援したくない」「こんなのおかしいし納得できない」などの不満や批判、マイナスな発言が多くされています。
これは正直、仕方のないことで、山口真帆さんとしてもそうやってこの問題を風化させず問題提起してもらえるのは嫌なことではないと思います。
しかし、この卒業公演が3人の門出であることには変わりないです。マイナスなイメージだけが残り、定着してしまっても、この問題が完全に明らかにされない限りずっとその負のイメージから3人が抜けられないことになります。
それではあまりにもかわいそう、せめて門出なんだから明るく、みんなが前向きな気持ちで「がんばれ!応援してるぞ!」と言えるような雰囲気を作りたかったのかなと私は感じました。
それぞれの卒業後は?
卒業後については、
と発表されました。
菅原りこさんのソロコンサートをするという夢は、5月6日に行われた握手会でのあいさつでも話されていましたね。
長谷川玲奈さんは、「一緒に夢に向かっていってくれる素敵なプロダクションに出会えたと、そこに所属できるかまだわからないけど全力で頑張りたい」とも話していました。
山口真帆さんは、何も決まっていないのかまだ迷っているのか、わかりません。しかし、本当に優しい気持ちをもっている子なんだと思いました。なぜなら、卒業を発表したときに「みんなの今後が決まったら卒業を発表しようと思っていました」って言っていたからです。自分は後回し、自分は今後どうなるか決まらなくても「『厄介者』だからはやく居なくなります」ということなんでしょう。
本当にこんなにつらい思いをさせた運営側には、不信感しか出てこないです。でも3人のためにも、もうマイナスな言葉を言うのはやめようと思います。
まとめ
卒業公演では、3人の一生懸命さや未来に対する強い気持ち、そして少しの負の感情、すべてが表されていたと思います。
3人の素敵な未来、夢のために、私も遠くから声援を送り続けたいと思います。
⬇こちらもぜひご覧ください★