死後の世界を扱った、マンガや映画の作品はたくさんありますが、『あずみきし』さん原作の漫画をドラマ化した、「死役所」は今までのどの作品とも違う独特の死後の世界を描いています。
果たしてドラマ「死役所」で描かれる死後の世界とはどんな所なのでしょうか。
- 今回は死役所を訪れた死者を案内する死役所の職員とは何者なのか?
- 原作のネタバレをもとに、ドラマの最終回予想まで…
についてご紹介していきたいと思います。
いかにも日本人的な規則正しい死後の世界と、リアルな現実、そして壮絶な職員の過去から目が離せなくなりますよ!
死役所とは
まずは第1話で明かされた死役所とはなんなのかを考察してみますね。
中学3年生の太一が、死役所のベンチに座っていると死役所の総合案内係のシ村が声をかけます。
太一の曲がった脚を見て、自殺課に連れていくシ村。
まずドラマの序盤から人は死因によって、扱う課が違う事がわかりますね。
飛び降り自殺をして亡くなった人は自殺課に行くらしいです。
死役所の待合室にはパジャマ姿の人もいらっしゃるので、病死課もあるのかもしれません。
10年以上前のスカイハイというドラマでは、不慮の事故で亡くなった人と他殺で亡くなった人だけが、
死後『恨みの門』という所を訪れて3つの選択が出来ましたが、
ドラマ『死役所』は亡くなった人は例外なく死役所を訪れるという違いがあって、スカイハイとの比較も面白いです。
ちなみに3つの選択とは
1・成仏して生まれ変わる
2・憎い相手を1人呪い殺して地獄に落ちる
3・現世を永遠にさまよう
という3択ですが、自分で選ぶ事が出来るので、死役所よりはスッキリした結末と言えるかもしれません。
そして太一は、成仏する為には成仏許可証が必要な事を説明されました。
成仏許可証には死に至った原因を詳しく書かなければいけない為、ひどいイジメを苦にして飛び降り自殺をした太一は、イジメの詳細を書かされてしまいます。
「どうしてこんな事を書かなきゃいけないんだ!」と激昂する太一の気持ちが痛い程伝わってきます…
死後は身体は痛みを感じませんが、心は痛みを感じますので、傷口をえぐられるような物ですよね。
太一の辛い気持ちはよくわかりますが、シ村の「お気持ちよくわかります」という答えが事務的で、本物の市役所みたいでちょっと笑っちゃいます。
太一の母親は再婚で、継父と一緒に暮らしていました。
イジメっ子にお金を持ってくる様に脅されて、継父は財布からお金を抜き取られている事に気づいているはずなのに何も言いません。
その為に自分には無関心なのだと思っていた継父の本当の気持ちが、ひょんな事から明らかになります。
太一をイジメていた主犯格の少年に、なんと死役所の中で再会したのでした。
イジメっ子は「お前の親父に轢き殺された」と太一に殴りかかります。
信じられなくて茫然とする太一と、イジメっ子に向かってシ村は「49日以内に手続きしなければ一生成仏できずに、永遠に冥途の道でさまよう事になる」という、死役所の規則を伝えました。
イジメっ子は「おもしれえ、お前は一生さまよっていろ、俺は1人で天国に行く」と宣言し、成仏の道を選びますが、恐喝、暴行など地獄行きの条件が揃っていたので地獄に落ちていきます。
「なんで教えてあげなかったのですか?」と太一が聞くと、「聞かれませんでしたから」とシレッと答えるシ村。
そして太一は、もし継父が死役所に来たら「お父さんともっと色々な話がしたかった」と伝えて欲しいとシ村に頼み成仏します。
第1話で死役所に訪れた後の行く先は、生前の行いにより天国(成仏して生まれ変わる)または地獄に落ちるという本人には選べない2つの道と、49日以内に手続きをしない場合の冥途の道の3つである事がわかりました。
本人の意思で選べるのは冥途の道しかないので、選べるとしても選びにくいですね…
死役所の職員の紹介とキャスト
死役所からの行先は天国と地獄と冥途の道のみでしたが、死役所には職員が配置されていますよね。
果たして死役所の職員とは何者なのでしょうか?主な死役所の職員とキャストをご紹介します!
総合案内係・シ村(松岡昌宏)
生活事故課・ハヤシ(清原翔)
自殺課・ニシ川(松本まりか)
他殺課・イシ間(でんでん)
職員について今まで明らかになっている事は、職員は全員『元死刑囚』で採用試験を受けて、死役所の職員になったという事ですね。
人の良いおじさんという感じのイシ間まで死刑囚であった事には驚きましたが、イシ間は姪の為に殺人を犯してしまったらしい事と、犯人の方が悪いらしい伏線が既にはられています。
シ村は娘を殺した罪で死刑になったが、冤罪である事も明かされました。
そして第5話ではハヤシの壮絶な過去が明らかになっています…ハヤシは高校生の時に、可愛がってくれた祖父が亡くなります。
そして父親から「親父と自分の妻(ハヤシの母親)との間に出来た子供だ」という事実を知らされ、衝動的に祖父のお骨をベランダから捨ててしまいます。
キレると衝動的に暴力的になってしまったハヤシは、自分の彼女をイジメていた同級生の女子を学校のベランダから投げ捨ててしまいました。
幸い同級生は軽いケガですみ、ハヤシは就職したあと彼女と結婚し、娘も産まれ幸せな家庭を築きます。
唯一の理解者である姉から、出生のヒミツは内緒にしておくようにとの助言を受けましたが、結婚後真実を妻に伝えた事から悲劇的な結末を迎える事になってしまいました。
ある日帰宅すると自宅には知らない男性がいて、「娘は自分の子供なので妻と別れて欲しい」と言われてしまいます…
妻はハヤシの出生のヒミツを受け入れられずに悩み、上司であった男性と関係を持ち、不倫で産まれた娘を、自分の娘だと信じて愛し慈しんできたのでした。
ハヤシは激昂し、3人を殺し死刑になって死役所の職員となったのです。
今の所生前の詳細がわかっているのはハヤシだけですが、いずれイシ間、ニシ川の過去についてもドラマの中で詳しく描かれると思われます。
あまりにも悲しいハヤシの過去に衝撃を受けた方は多いでしょう…他の職員の過去も知りたいような、知るのが怖いような複雑な気持ちになりますよね。
原作のネタバレをもとにドラマ死役所の最終回を予想
ドラマの最終回は、シ村の過去が中心となると予想しますね!
シ村は娘を殺した罪で死刑になりましたが、本当は娘を殺したのは実はシ村の妻だったのです…シ村の妻は『加護の会』という宗教団体に盲信し、家を出てしまいます。
娘が5歳になっても離乳せず、偏食もある事からノイローゼ気味になり、宗教にのめりこんでしまったのでした。
娘を取り戻そうと駆けつけたシ村が見たものは…なんとお腹かた血を流している娘の遺体だったのです。
殺害したのは妻である事を知り、罪を被ったのでした。
死刑囚でも冤罪であれば、手続きをすれば成仏できるのに、手続きをしないシ村が待っているのは妻です。
「妻を自分の手で…」と原作で呟いたシーンがありますが、シ村は本当は妻に娘を殺した理由や、娘の最後の姿を聞きたいのではないかと思います。
最終回では妻と対面して、娘の事を聞くと予想してみました。
生まれ変わって来世でまた娘さんと巡り合って幸せになって欲しいですね。
冤罪だったのに死役所の職員として働いた功績が認められるという規則が実はあったりして、娘さんに会えたらいいなと思います。
まとめ
今回は、『【ドラマ】死役所の原作をもとに最終回予想!死者を案内する死役所の職員とは何者なのか?』についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?最終回の結末も気になりますが、今後明かされる職員の過去にも注目していきたいですね。
今後の展開がとても楽しみです!