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主文が後回しになる事件とは?過去に主文が後回しになった事件をまとめてみた

主文…という裁判官の言葉をドラマやニュースでよく聞きますよね。

裁判官の読み上げる判決は、主文から始まるのが通常です。

でも『主文後回し』というフレーズもよく聞きますよね。

そこで今回は、主文が後回しになる意味と、過去に主文が後回しになった事件を時系列にまとめてご紹介したいと思います!

主文後回しの驚愕の意味に、震えが止まらなくなるかもしれませんよ

主文が後回しになる意味とは?

判決は主文(裁判の結論・すなわち判決)と判決理由から構成されていて、通常は1・主文2・判決理由の順です。

では気になる主文が後回しになる理由からご紹介します。

裁判長が判決理由から話しだした事件とは…

  1. 死刑判決
  2. 無期懲役
  3. 執行猶予がつくかどうか微妙な事件

主にこの3つですが、この中で主文が後回しになるもっとも多い事例は…死刑判決です

被告人のショックを和らげる目的があるのでしょうか?一番先に結果を知りたい事件こそ、主文が後回しになる事が多い印象ですね。

逆に判決理由から始まった場合は、死刑を連想してしまうかもしれません。

主文が先、判決理由が先…どちらの方がショックが大きいかは微妙なところと言えますね。

過去に主文が後回しになった事件を時系列でまとめてみました

では次に過去に主文が後回しになった事件とは具体的にどんな事件があったのか、時系列でまとめてみたいと思います。

オウム事件(地下鉄サリン事件・松本サリン事件他)

1995年3月20日に東京の地下鉄でサリンを撒いて、13人の死者と6300人の負傷者を出した、世に言う地下鉄サリン事件の犯人として、オウム真理教の信者が多数逮捕されました。

そして前年の1994年に起きた松本サリン事件や1989年の坂本弁護士一家殺人事件など複数の罪に問われます。

この一連のオウム事件により、死刑判決を受けた松本智津夫他12名の死刑囚と、無期懲役の判決を受けた林郁夫被告の13名の判決時も、主文が後回しで、判決理由から読まれています。

2018年7月に13人の死刑執行が行われ、平成最悪のテロ事件は、平成の終わる前に幕を閉じたのでした。

光市母子殺人事件

1999年に山口県の光市で起きた母親と11か月の女児2人を殺害した罪で逮捕された、大月孝行(旧姓・福田)は当時18才の少年でした。

母親への強姦目的で、排水の清掃員を装って自宅に侵入し、母親を絞殺後屍姦し、泣いて動かない母親にすがる女児をも殺害するという凶悪事件でしたが、1審では無期懲役の判決が下ります。

この時の被告の弁護士は、無期懲役の判決を聞くと、被害者の夫の前でガッツポーズをするという非常識な行動をとっています。

その後高裁と最高裁では死刑判決が出て死刑が確定しましたが、現在最高裁に特別抗告中。

この事件も主文後回しでした。

奈良県小1女児殺人事件

2004年に起きた奈良県の小学校1年生の女児を誘拐して殺した、小林薫元死刑囚(享年44才)の判決も主文は後回しで、判決理由から読まれました。

被告本人も死刑を望み、被害者1人で死刑判決が出た事で注目された事件です。

首都圏連続不審死事件

2007年~2009年の間に交際した男性が次々に不審死した事件で、殺人の罪に問われた木嶋佳苗死刑囚の判決も、判決理由が先に述べられて、主文が後回しになっています。

殺害確定3人、疑惑6人という凶悪な事件で、最高裁で死刑が確定しています。

小室哲哉詐欺事件

2008年に起きた音楽著作権譲渡を巡る詐欺事件で逮捕された小室哲哉さんは、有期刑ですが主文が後回しに読まれています。

有名人で社会的影響を大きさを考慮されたのかもしれません。

福岡母子3人殺害事件

一昨年福岡県小郡市で妻と子供あわせて3人を殺害した事件で、死刑を求刑されていた福岡県警察本部の元巡査部長の中田充被告(41才)に対し先に判決理由を述べてから、死刑を言い渡しています。

福岡母子3人殺人事件とは?

2017年福岡県で、当時福岡県警察本部の元巡査部長の中田被告が、妻と2人の子供を殺害しました。

中田被告は裁判で、一貫して冤罪を主張していましたが、事件現場の自宅に外部から侵入者があった形跡はなく、また中田被告の左腕から、妻のDNAが検出されたことから、中田被告の主張を退けて、死刑判決が言い渡されたのです。

動機は育児や県警の昇進を巡っての夫婦関係の悪化と断定されています。

まとめ

今回は「主文が後回しになる事件とは?過去に主文が後回しになった事件をまとめてみた」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?主文が後回しになる事件は、死刑は無期懲役などの重大な判決の場合が多いので、加害者のショックを和らげるためという理由が考えられます。

また重大事件ではなくても、有名人の犯罪や社会的に影響力のある事件や、有期刑か執行猶予がつくのか注目される事件の場合も主文が後回しとされる傾向があります。

主文が先か、判決理由が先か、どちらが良いかは微妙な所ですが、今後も判決のニュースには注目していきたいですね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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