2019年4月26日(金)、平成最後のMステに槇原敬之さんが出演し、なんと『世界にひとつだけの花』を歌うそうです。
このニュースを聞いて、大好きだったこの歌が平成の最後に聞けるなんて・・・と嬉しくなったと同時に、SMAPでなくてマッキーが歌うことに少し寂しい、そして悔しい気持ちにもなりました。
平成を彩った『世界にひとつだけの花』について、過去のランキングや受賞の記録、SMAPや曲への気持ちを書きたいと思います。
※私は、SMAPのファンではまったくなくて、『世界に一つだけの花』のファンです。
平成を物語る歌『世界に一つだけの花』
この歌は、マッキーを知らない人、SMAPが嫌いな人などからも愛された平成の名曲中の名曲、平成を象徴する曲とも言われますね。
私が中学1年生の時、「毎月の歌」として毎朝クラスで歌ったこともあり、いろいろな思い入れがあります。
通常、この「月の歌」は「雨のシロフォン」などの季節にあった童謡が選ばれるので、J-POPでその時流行っていた歌が「月の歌」になるのは異例中の異例でした。
それでもこの歌を「月の歌」として選んだ先生がいたんですよね。きっとその先生も『世界に一つだけの花』に大きく心動かされたのでしょう。
今でも、同級生と呑んだときに『世界にひとつだけの花』を歌った話がでますし、カラオケでも歌います。桜咲く、4月の新学期に、この曲はみんなに勇気を与えてくれたのだと思います。
私の思い出はこれくらいにして、平成を彩った『世界に一つだけの花』がいままで獲得してきた数々の栄光を振り返りましょう。
栄光の記録
ーオリコン歴代シングルチャート3位。1位は宮史郎とぴんからトリオの『女のみち』(1972年)、2位は子門真人の『およげ!たいやきくん』(1975年)であり、CDシングルとしては史上初の快挙。
ー2016年ファンによる購買運動によりトリプルミリオン。現在もメンバーの誕生日やSMAPの記念日に集中的に購買が行われ、シングルランキングでも上位をキープする。
ーオリコンシングルチャートで38週での1位返り咲きは歴代最長記録。また、同チャートで1位返り咲きまでの最低順位が39位も新記録。
ーランクイン(TOP200圏内)通算登場週数は233週となり、夏川りみの『涙そうそう』(2001年)の232週を上回って歴代1位。
ーTBS系列『CDTV』、テレビ朝日系列『ミュージックステーション』、フジテレビ系列『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』の中での年間ランキングでも1位となっている。
ーこれは後に「花」(ORANGE RANGE)が更新するまで歴代1位であった。
カラオケ年間ランキング、2003年・2004年と2年連続1位
ー第一興商によるランキングにて。
JASRAC賞で、2004年(金)・2005年(金)・2006年(銅)と3年連続で受賞
ー長渕剛「乾杯」の4年連続に次ぐ記録で、2年連続金賞受賞は瀬川瑛子「命くれない」・AKB48「ヘビーローテーション」と並んで2位タイ。
文化庁・日本PTA全国協議会主催の「親子で歌いつごう 日本の歌百選」
ー選ばれたのは、童謡や唱歌が多い中で選ばれました。
ーMステ(ミュージックステーション)の番組内でのアンケートランキングにて、『あなたとアーティストが選ぶ新・国民的名曲』『世界に誇るニッポンの歌 BEST100』『日本に影響を与えた曲 BEST100』
その他の功績など
「オンリーワン」が、2003年新語・流行語大賞の候補にノミネート
『NHK紅白歌合戦』と『FNS歌謡祭』の双方でトリを飾る
ー1997年の安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」以来6年ぶり2組目(男性アーティストおよびグループでは史上初)
紅白で史上初、グループがトリを務める
ーこの大トリの演出の影響で、SMAPが属する白組が15-0と紅白史上初の完封勝利となった。
ーちなみに、『第45回日本レコード大賞』では大賞の最有力候補と目されたが、「ナンバーワンを目指すよりはオンリーワンを大切にしたい」などとコメントし辞退。
第76回選抜高等学校野球大会にて、開会式の入場行進曲に選ばれる
ーSMAPとしては「がんばりましょう」(第67回選抜高等学校野球大会入場行進曲)以来2度目。
第91回選抜高等学校野球大会で平成の代表曲として、入場行進曲に選ばれる
ー槇原敬之の「どんなときも。」も共に選ばれている。
「宇宙に一つだけの花」と呼ばれる
ー宇宙飛行士の野口聡一がスペースシャトル・ディスカバリー号の中で本曲をモーニングシングとして流し話題に。
羽田空港国際線ターミナル駅の列車接近メロディに採用される
阪神本線甲子園駅で第91回選抜高等学校野球大会期間限定の列車接近メロディに採用される
『令和』にも受け継がれる曲として
平成を象徴する大ヒット曲は、令和が発表される歴史的瞬間にも登場しましたね。
2019年4月1日、新元号「令和」が発表された際の会見で安倍晋三内閣総理大臣は、
「平成の時代のヒット曲に『世界に一つだけの花』という歌があるが、次の時代を担う若者たちが、明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そのような若者たちにとって希望に満ち溢れた日本を国民の皆さまと一緒に作りたい」
と答えたのです。これはこれは、もう感動でした。総理大臣が時代を語るときも引用されるなんて・・・本当に『平成を代表する曲』になったんだなぁと思いました。
また、新元号特集に生出演した安倍首相は、さらにこう語っています。
「SMAPの『世界に一つだけの花』という歌がありましたよね?まさにそれぞれの人々が、自分の人生においてそれぞれの花を咲かせていける。若い皆さんを含めてそれぞれの夢や希望が、花開いていく時代にしていきたいと思います」
と。
安倍さんのことは別に好きでも嫌いでもないですが、このときばかりは感動して安倍総理に拍手を送りました。
それでもやっぱりSMAPが観たい
『世界に一つだけの花』の栄光の数々をみてきました。”すごいな、平成生まれ平成育ちの私の心に一生残り続ける曲だな”と改めて思いますが、ひとつ残念なことがあります。
それは、SMAPが歌うところを観られないこと。
作詞作曲は槇原敬之さんです。マッキーのことも好きですし間違いなく生みの親です。そして、たくさんの人がカバーを歌ってくださっています。
でもこの曲を歌っていたのはSMAPであって、この曲を頭で再生したときの声は必ずSMAPなんです。一番聴きたいのはSMAPが歌う『世界に一つだけの花』です。SMAPの声を聴くと、中学1年生のあの日々を思い出しますしね。
SMAPがあのような解散とならなければ(解散させられなければが正しいですかね)、きっと4月26日のMステもSMAPが歌っていたでしょう。もちろん槇原敬之さんがこうやって歌ってくださるだけで嬉しいですが、どこか寂しいのです。
悔しいですね!何がSMAPをこうさせたかは、いろいろな人の、いろいろな意見を聞いて、いろいろ思います。が、ここでは敢えてふれません。
いつかまた、SMAP5人が熱く優しく歌う『世界に一つだけの花』が聴けるといいな。と思います。
おわりに
『世界に一つだけの花』について、長くあれこれ書いてしまいましたが、この曲が今後も多くの人に感動や勇気を与える曲であり続けることを願っています。(私が願わなくてもそうだと思いますが♫)令和になってからも、いろいろな機会でこの曲に再会できるますように・・・。
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