2019年5月19日に、神奈川県箱根山の噴火警戒レベルが2に引き上げられました。4年ぶりのレベル2です。
現時点では火口周辺の立ち入り規制等の対応のみですが、今後噴火警戒レベルが3.4と引き上がっていく可能性はあるのでしょうか。
また、今後もしそうなっていった場合、どのような対応が必要になるのでしょうか。それらについてまとめてみました。
2019年も火山噴火に要注意!
現在日本には、111個の活火山があり、気象庁が特に警戒を強めて常時観測している火山はそのうちの50です。
警戒を強めている火山には、300年以上噴火していない富士山のほかに、首都圏により近い箱根山も含まれています。
そして近年ずっと言われているのが「大きな火山の噴火、活動がある」ということ。その理由は、2011年の東日本大震災にあります。
地球物理学者の島村英紀・武蔵野学院大学特任教授によると、
箱根山の過去の噴火が恐ろしい
富士山の噴火を引き起こす?
「60万年前、火山島だった伊豆半島が日本列島にぶつかり、その時に地下にマグマが生まれて富士山と箱根山ができました。2つの山はいわばきょうだいの関係で、距離も25kmしか離れていないので、どちらかが噴火すれば、連動してもう片方も噴火する可能性があるんです」
とのこと。
ですから、箱根山の噴火の被害は、富士山も連動して噴火してしまった場合もあわせて考える必要があります。
富士山は、先ほどもお伝えしたように300年以上も噴火が起きておらず、『いつ噴火してもおかしくない状況』がずーーっと続いていると言われていますし、たびたび火山活動も確認されています。
火山大噴火への備えは?
箱根山が本当に噴火してしまったら、大変なことが起きることがわかってきました。
では、そのときのために今のうちからできることはなんでしょうか。また、そのときが来てしまったらどうしたら良いのでしょうか。
事前にできること
①1つ目は、防災グッズを備えておくことです。
防災グッズは、災害の種別によって多少かわってきますが、火山の場合は、噴石から守るため頭に防災用ヘルメット、火山灰から守るために、(火山灰対策)ゴーグル・(火山灰対策)マスクをが有効です。そして長袖長ズボンやレインコートを着て肌を露出させないようにします。
その他、一般的な避難グッズについてはこちらのNHKサイト『そなえる防災』をご覧ください➡こちらをクリック⬅
②2つ目は、ハザードマップ(火山防災マップ)をチェックしておくことです。そうすることで自分の地域には、どの火山によるどんな影響が起こりそうかを知っておくことができます。
いよいよ噴火が予想されたら
噴火警戒レベルが引き上げられたら、必ずそのレベルがどのような状態さしているのか、そしてどのように行動すればよいか確認してください。
立ち入り規制であれば、そこに近づかないようにするだけで良いです。念のために、防災グッズの確認をしておくのもおすすめです。
そして避難準備となったら、いつでも避難できる準備を確実に行ってください。上記に書いた服装で避難できるよう、ヘルメットや衣類を玄関付近に準備してくださいね。
まとめ
箱根山の噴火予想と、その被害や影響の大きさ、災害の準備についてまとめました。
火山の噴火も地震や土砂崩れなどと同じで、いつ起きるかは誰にもわかりません。だからこそ「考えても仕方がない」ではなくて、知識や道具の万全の準備と心構えが必要なのではないでしょうか。
家族や仲間と一緒に一度確認しておきたいですね。