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【箱根山】噴火警戒レベル2とはどれくらい危険?温泉は行ける?日常生活への影響などを2015年噴火から推測!

2019年5月19日、神奈川県の箱根山噴火警戒レベルが1からの引き上げられました。

この件について、

そもそも「噴火警戒レベル」ってなに温泉には行っていいの日常生活で気をつけることはあるの

などについてまとめてみました。特に関東圏にお住まいの方旅行の予定がある方はチェックしてみてください!

噴火警戒レベルとは

噴火警戒レベルとは、『各火山の活動状況に応じて必要な防災対応や警戒範囲を示すものとして気象庁が発表する指標』とされており、1から5までの5段階が設けられています。

つまり、火山活動をレベル分けして、立ち入り規制や避難指示の必要性を判断するための指標と言えます。

種別

レベル

呼称

避難行動などの目安

特別警報

  5

避難

危険な地域ではすべての住民が避難する。

  4

避難準備

災害時要援護者は避難する。危険な地域ではほかの住民も避難の準備を行う。

警報

  3

入山規制

状況に応じて、登山禁止や入山規制などが行われる。災害時要援護者の避難準備が行われる場合もある。

  2

火口周辺規制

火口周辺は立ち入りが規制される。

予報

  1

活火山であることに留意

火口内では立ち入りの規制をする場合がある。

箱根山は、『活火山』ですので、常にレベル1であることに注意です。

つまり、常にレベル1の状態から、今回2に引き上げられたということなので「火口周辺は立ち入り規制される」だけということです。

日常生活への影響は?

ですので、住民の皆さんや温泉旅行客のみなさんに大きな影響はないです。

大きな影響はなくても小さな影響はあるの?という疑問がわいたと思いますが、多少はあります。

以下が、2019年5月19日13時半現在で発表されている対応となります。

■大涌谷につながる県道は終日通行止め

■大涌谷周辺を通る「箱根ロープウェイ」は19日の終日全線運休

■大涌谷に乗り入れる路線バスを運行する「伊豆箱根バス」はルートを通行止め区間以外に変更

つまり、火口周辺の『大涌谷』には行けない、行くためのルートが変更・運休となるということですね。

外出を控える必要はないですし、温泉にもいけます。ただし、噴火警戒レベルが3に引き上げられる可能性もあるので、最新情報はこまめにチェックしてくださいね。

また、警戒レベルの他に予報や警報を発表する『発表基準(判定基準)』というものもあります。具体的にどういう状況になったら警報を出すかという基準で、各火山ごと別々に設定されています。

しかし、とても細かいのであまり気にしなくて大丈夫です。気になる方は➡ここをクリック⬅してください。

また、気象庁が作成している箱根山のリーフレットもあります(けっこう面白いです)ので、こちらも➡ここをクリック⬅してください。

 

どれくらい珍しいことなの?

日常生活に大きな影響がないことはわかりましたが、どれくらい珍しいの?っていうのが気になるところですね。

1年に1回あることなのか、それとも10年に1回なのかで心の持ちようが違います。

「箱根山 噴火」の画像検索結果

実は2015年に噴火警戒レベル2を観測しています!たった4年ぶりか~と思った人、4年ぶりと言ってもちょっと状況が違います。

2015年の警戒レベル2、そのときのニュースがこちらです。

2015年6月箱根火山の観測史上初めて大涌谷ごく小規模な噴火がおこりました。これまでの研究では、約3,000年前の冠ヶ岳の誕生以降、大涌谷の周辺で計5回ほどの水蒸気爆発が起こったと考えられていますが、いずれも文献には記されていません。2015年の噴火は、私たちの歴史の中に初めて記録を残すものとなりました。2015年6月の噴火はごく小規模なものであるため、噴出した火山灰が今後地層として残される可能性は非常に少ないと考えられます。

なんといってもびっくりなのが観測史上初の噴火警戒レベル2!だったということです。観測史上初の2、そしてそのあとに引き上げられました。

2015年の噴火による警戒レベルの変化と、それによって行われた対応を確認してみましょう。

今後どんなことが起きる可能性がある?

2015年を振りかえることで、2019年のこの噴火でもどのような可能性があるか、ある程度イメージと心構えができます。

まず、2015年の動きをすべて確認します。

2015/4/26 大涌谷から神山付近の浅い所を震源とする「火山性地震」が増加
2015/5/3 大涌谷の温泉供給施設の一部で、蒸気が勢いよく噴き出しているのが確認される
2015/5/4 大涌谷自然研究路が通行止め。気象庁の機動観測班が大涌谷で現地調査を行う
2015/5/5 箱根湯本で震度1の地震を3回観測(気象庁)
2015/5/6

気象庁は、箱根山の「噴火警戒レベル」を2(火口周辺規制)に引き上げる。大涌谷園地への立ち入りが規制箱根ジオミュージアムは臨時休館

2015/6/29 約5分間「火山性微動」が発生する(箱根火山の観測史上初)。大涌谷の北~北東に最大1.2kmの範囲で「降下物」が確認される。調査で大涌谷に新たな噴気孔(火口)が確認される
2015/6/30 噴気孔周辺で火山灰等の堆積による盛り上がりが確認される。ロープウェイ大涌谷駅付近で降灰。気象庁は、大涌谷でごく小規模な噴火が発生したと判断し、噴火警戒レベルを2から3(入山規制)に引き上げる
2015/7/21 ごく短時間に噴煙にわずかに火山灰が混じる現象を観測
2015/9/11 気象庁が、箱根山の噴火警戒レベルを3から2に引き下げる
2015/10/30 箱根ロープウェイの一部(桃源台駅〜姥子駅)が運転再開
2015/11/20 気象庁が、箱根山の噴火警戒レベルを2から1に引き下げる。火山ガス濃度が高いこともあるため、大涌谷への立ち入り規制は継続
2016/4/23 箱根ロープウェイの一部(姥子駅〜大涌谷駅)が運転再開立ち入りは大涌谷駅舎内まで。
2016/7/26 大涌谷園地解放に伴い、約1年3ヶ月ぶりに箱根ジオミュージアムも営業再開箱根ロープウェイも全線開通大涌谷園地の解放時間は9時〜17時。大涌谷自然研究路と大涌谷に通じるハイキングコースへの立ち入り規制は継続。

噴火警戒レベル3までいくと、元の箱根山にもどるには1年以上という長い月日がかかったということがわかります。

■レベル3に引き上げられたが、住民に影響なし。

■ロープウェイの(一部)運転再開までに、約5ヶ月半。全線開通は約1年。

■箱根山ジオミュージアム営業再開までに、1年3ヶ月。

2019年では、まだ3に引き上げられていませんが、頭の端っこにこのことを入れておくと、無駄に焦ったりびくびくしたりせずに過ごせるかもしれません。

火山活動の影響で全線運休している箱根ロープウェイは10月30日から一部区間で運転を再開すると発表した。画像はロープウェイの路線図と運転を再開する区間、代行バスルートを示した図

※参考:2015年噴火時のロープウェイの対応図

まとめ

噴火警戒レベル2では、住民や旅行客に大きな影響はなく慌てる必要がないことがわかりました。

ずっと噴火がなかった箱根山で2015年に噴火、そして2019年とたて続けに噴火というのは、頻度が高いとも思えます。今はすぐ何かする必要はないですが、いつ噴火があってもおかしくはないので、できる心構えだけでもしておきたいですね。

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